金を稼ぐ男って男らしいなあ

――金で女は買える。
こんな軽口をたたく軽薄男子と遭遇した。
もちろん、フレーズだけを直視するとＮＧ極まりないのは言うまでもない。が、こういうことを口から滑らす男って、案外、金のない男ばかりだ。

お金を稼ぐのって、実際、そんなに簡単じゃない。自分のやりたくないこともやらなきゃいけないし、ペコペコ人に頭も下げなきゃいけない。そして、なにより商才が必要だ。運を含んだ努力と才能によって後からついてくるのがお金ではないだろうか？

そんな一生懸命努力をした人間に、惹かれる女性も多いだろう。それは悪いことじゃないし、セレブ婚とか玉の輿とか、言い様はいろいろあっても結局はうらやましさあっての冷やかしなんだろうと思う。

なぜなら、女はお金のある男性に必ずしも魅力を感じるわけではないけれど、無職や貯金のない男にはかなり引くからだ。この微妙な感覚で男の経済性をはかる女は少なくないはずだ。

そういう意味でも、「モテたかったらまずは金を稼げ！」は正しい。「お金」ってどうしてもマイナスイメージで捉えられがちだけど、そうじゃなくて、相手が望んでいることを与えられる人、または与えようと努力する人はモテる。

よく、「君のために歌を作ったよ」って、好きな女に歌を贈る男がいる。（あたしは経験ないけど…）
でも、あたしだったら、歌なんていらない。それって…本当は「君のために」じゃなくて、もともと自分が歌を作りたいだけの自己満足な愛情の押し付けじゃないか。
自分が得意で一番楽に相手に与えられるものをただ与えただけ、そんなのうれしくないよ。知恵がなければ力、力がなければ知恵。ブルーでもホワイトでも、一生懸命稼いだお金の方がずっと価値があると思うのだ。

金のある男だけが魅力か？ と言われればそれもまた疑問なのだが、少なくとも、二人で年収600万あればいいね？なんて気持ちでいる男は、あたしの中では対象外だ。そういうのって、女がいうセリフであって婚活中の男が口にする言葉じゃない。

実はこれ、婚活サイトで過去に婚活デートした相手から聞かされてしまった〝お言葉〟
薄っぺらいなあ…と思った。
そのペラ男のことをなんで思い出したのか？ というと「女は金で買える」とか軽口たたいた軽薄男子のペラペラ度数がよく似ていたから連鎖的に思い出してしまったのだ。

婚活男子よ…大志を抱け！
(￣。￣;)