結婚できない女子の花道 ●o≧д≦o♪
結婚できない女のブログ。
結婚できないたちに共通点や特徴なんてあるんだろうか?理想が高すぎる?なーんて言われたって、婚活相手への最低条件は誰だってあるじゃないか。身の丈に合った恋愛が結婚にリンクするならそれでいいのだが、そんな女なら婚活ブログなんて書いてるわけがないのだ。ともあれ〝書いてる人〟は結婚できないまんま30代に突入しつつ・・・そのままズルズル突っ走りそうな大人女子です。
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結婚できないの? 就職できないの? しょっぱい女心


ある日、しばらく会ってなかった女子友と街でバッタリ会ってしまった。会ってしまった……とするのは、彼女が既婚者で子持ちのママになっていたからだ。しかも、あたしは母親同伴だった。

「ひさしぶりー!」
で始まった久しぶりの会話は、必然的に連れていた子供のかわいさとか結婚生活ネタとか…そっちの話にふられてゆくのはしょうがない。で、互いに近況を伝え合ったあとに待ち受けているのはコレだ。

「いつ結婚するのー?」

「早く結婚しなきゃ駄目じゃなーい」
「早く子ども産まないと30歳になっちゃうわよー」
「30過ぎてから子ども産めって言われても、私だったらゴメンだなー」
「もうすぐ30よー、どうするの!?」
できればふれて欲しくないところをマシンガンのようにガンガン突いてくるのが許されてしまうキャラが彼女のいいところなんだけれど、やはりここは…と、シュンとしてしまう自分だった。

どうするのって言われてもさあ……
こんなに矢継ぎ早に言われたら(しかも私の隣には母が)
「独身の方が気楽だよー、お金も自由だし、仕事は楽しいしねぇー」
って言い返すしかないじゃない?

「既婚者で子持ち」という抽象的な幸せに勝つためには、「お金」「美容」の客観的に評価できる幸せで対抗するしかないのだ。


ふと考えてみた。私と彼女は何がちがうんだ?
そこで、彼女との交流について、大学時代にさかのぼってみた。

入学当初は仲良かったけど、なんとなく距離を置いていた彼女。その理由はきっと、彼女へのライバル心を潜在的に持っていたからじゃないだろうか? べつに嫌いでもなんでもないんだけれど、どこか女として劣っている気がして逃げ腰になる相手って存在する。嫌いじゃないけれど苦手…苦手な原因は実は自分にある。そんな気持ちになる相手が彼女だった。
そんな彼女との、卒業式の会話が印象的に心に残っている。

卒業式の和やかで華やかなムードと、もう二度と会わない安心感から、なぜその子と距離を空けていたのか忘れかけていた。
「就職決まった?」
私の口から何となく出たその言葉。別に自分は就職が決まっていたので見下すつもりで言ったんじゃないけれど、ひょっとしたらもう会わないだろう思う最後の日に今までの劣等感を打ち返しておきたい無意識な女心があったかもしれないと思う。

「私、やりたいこと見つけたから就職はしないの」
これが彼女の返答だった。
(素直に就職できなかったって言えよ!)周りにいた誰もが心の中で突っ込んだに違いない……。そして、なんとなく私が彼女のことを避けるようになった理由を思い出す。

私が英語の勉強をしている時も、
「英語なんて誰でも喋れるし、これからはドイツ語だよ。その方が目立つから就職に有利」
私が英検を受けると言うと、
「英検なんてやっても意味ないよ。企業が重視するのはTOEICで私はそっちを受ける」
こんな感じで、ことごとくこっちの気持ちを萎えさせるのだ。

そんな彼女だったから「結婚しないの?」って言われても「結婚できないんじゃなくて結婚しないだけ」なんて答えてしまうと「やりたいことを見つけたから就職しないの」と聞いて言い訳がましく聞き感じた自分と同じ気持ちにさせてしまうに違いない、と、ややこしい妄想を抱いてしまうのだった。

結婚できない理由を結婚しない理由にすり替えて、「仕事が楽しくてしょうがない」「収入が十分あるから結婚する必要がない」「多趣味だから自由な時間が欲しい」なんて言ったら駄目。「やりたいことがあるから就職しない」と同レベルになってしまう。

そんなことを考えていると、とっさに「独身の方が気楽だよー、お金も自由だし、仕事は楽しいしねぇー」と答えてしまった自分の軽薄さが身に染みるのだった……。

さて、なんだかんだ言っても人生は平等だ。
あの日、就職できたあたしは就職できなかった彼女に勝った気がした。
この日、結婚できないあたしは結婚できた彼女に負けた気がした。
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