こっそり好きだと思っているオトコと恋ネタに盛り上がっているとき。
恋ネタが引き金となって相手も自分のことが好きだったと判明したり、自分のことが単なる友達から恋愛対象へと変わったり・・・・・・好きな男と恋ネタが盛り上がるときは、無意識に相手の心の内を探っているというか試しているというか? そういう心理が女子にはあるんじゃないかと思っている。ところが、こんな場合に絶対聞きたくないセリフがある。それは、相手が他に好きな女の子がいることが判明してしまうような会話と、判明後に他の好きな子のネタを聞かされることだ。
「あのこをほっとけないんだ」
「あのこは誰かがついてないとダメなんだ」
好きな人に聞かされたことがある。しかも二人に言われた…。好きな人から、好きな人が〝好きな女〟を強く恋する気持を聞かされることは屈辱だ。オイオイ! そんなこと言ってないで目の前にいるあたしの恋心を見透かしてくれー! あたしを婚活相手にしてくれー! あたしを〝ほっとけない女〟にしてくれー! あたしにはアンタがついてなきゃダメなんだよー! 心の中で本音を叫んでいる自分だった。
ところで、「あのこをほっとけないんだ」「あのこは誰かがついてないとダメなんだ」というのは、アタシ流に言い換えると次のようになる。
「君は一人でも大丈夫」
「君は強い女だから」
で、結論として「僕は君に必要ない、居なくても良いだろ?」となる。さらに言い換えると、ひとりでも生きていけそうな女は、男の支配欲を満たすことができない女。弱い女を強い男が守るって構図は、よく考えてみれば男のプライドを保ち支配欲を満たすためのもっともわかりやすい関係条件だ。
モテる女子、自然に結婚できる女子・・・そういう女子には、男が本能的で無意識に求めてしまう無形のキャラがあるんだろうなー。
口数が少なくて、どこか頼りない。でありつつ、聡明できめの細かさをかもしだすような女。こういうのは内面的なキャラだが、案外、表情や仕草にリンクすることが多い。つまり、男が好む女らしさは内面的なものであるけれど、かなり顔に出る気がする。だからか、あたしの知るかぎりでは〝ほっとけない女〟は美女である場合が多いのだ。
逆に、あたしのようなおちゃらけた女子はなんでもペラペラ喋るし、聡明どころかおバカキャラ・・・ほっとけないどころか、からかいたくなる女子に違いないのだ。男から見る女の特徴として、完全に乖離しているのが自分でもわかる。
ほっとけない女に、男は手を差し延べたくなる。
「だいじょうぶ? 何かあったの?相談に乗るよ」「危なっかしいなぁ、手伝うよ」こんなふうに接してもらえる女子にとって、それは日常になる。何かあった時、辛い時には、少しの変化で誰か気付き、いつの間にか側にいてくれるのだ。もしくは、いつも手を差し延べてくれる人に自分から自然に頼れるようになる。いまさらだが、ほっとけない女ってスゴく魅力的だ。あたしは違う。本気で壁にぶつかっていたとしても、男は見て見ぬフリをしたり、変化に気付かなかったり、ここぞとばかりにからかったりする。
「どしたの? ブルーなんだね? 腹でも壊した?」
いつも元気な大人女子だから、気恥ずかしくて自分からは誰にも頼れない。男もきづかない、ギリギリまで誰にも頼れず、ある日突然、堰を切ったようにシクシク泣いてみたりする。どんな女も、守ってくれる、包んでくれる、支えてくれる男が1人は欲しいはずだ。もっとも、結婚したいのは守り支えてもらえる喜びを一生キープしたいからだろうが。
結婚できないのは〝ほっとけない女〟じゃないからなのか? 〝ほっとけない女〟だから結婚できるのか?
女の特徴によって結婚できるできないの白黒がつくわけじゃない。でも、どこか守ってあげたい弱さが印象の強さとして漂う女はモテる。女の特徴っていろいろあるけれど、もっとも男気を引くのは〝ほっとけない女〟じゃないだろうか? たとえ好きではない女だったとしても、男は〝ほっとけない女〟をだんだん好きになってしまう特徴があるって女子友が言っていた。そもそも、タイプでもなんでもなく普通なら恋愛対象にならない相手ってたしかに存在する。けれど自分の恋愛条件って、かたくななように見えてもふとしたキッカケでコロッと変化するのが「恋」の力だと思う。
婚活も結婚相手もしかり・・・・・・理想の結婚相手像は設定済みだけど、将来、まさかこんな男と結婚するとは思っちゃいなかったなーんて振り返る時がくるんだろうか・・・・・・。
ともあれ・・・あたしも男心をとりこにするような大人女子になりたいと妄想するのだった。