婚活相手との相性って大事だ……。
相性って理屈じゃない。ピンとくる…その直感的な無形で非言語な体感は、恋活も恋愛も婚活も結婚も、そして結婚後の人生も‥すべてを支配する？ といっても過言ではないほど大事だ。理想の結婚って、収入や職業、年齢、容姿、いろんな判定基準があるけれど、相性一つが欠けてしまうと全部オジャンになっちゃう気もするぐらいなのだ。ところが、相性問題って正しい結論を出しにくい。たとえば、婚活相手との相性がいいのか悪いのか？ なんてことは、いくら頭をもたげても答えが出てこない場合があるからだ。相性占いがいつの時代も衰退しない理由がわかるような気がするよ。
さて、婚活相手にフラれてしまってから時間は流れた。
フラれたと言っても、「今は結婚を考える時間がない」らしいから「あなたを結婚相手として考えられない」とはまた違う。で、メラメラとリベンジをはかるあたしなんだが･･･
記者さんや公務員さんもしかり、けっこう他の男性との交流もあるからもう少し時間があれば〝もっとステキな婚活相手〟が見つかるかもしれない。
そうは言っても、婚活相手が完全に会社を辞めてから･･･キーボードをたたく猫背な背中も
ピカピカに磨かれた革靴も伸びをした時にチラリとこちらを見る横顔も、電話をしながらペンをいじっている手もネクタイを結びなおす姿もコピー機までパタパタ走っていく後ろ姿ももう、見ることができない。
おこったフリして、目をそらすことさえもう出来ない。
あたしとの相性？うん･･･相性だって悪くはなかったはず。
どうしよう･･･？こんな今の私に『もし恋人ができたら何をしたいですか？』
そう訊かれたら、あたしは迷わずこうこたえる。
「天気の話がしたいです」
最近のあたしは、朝起きるとカーテンを開けて「あ〜、今日もいい天気」夜、テレビで天気予報をみながら「明日は雨かぁ〜」と独り言が多い。
そしてヒトリゴトを言っている自分にハッとすると愕然としている。
（；゜〇゜)
そうなんだ、あたしには天気の話をする相手もいない。
“デートをする相手”も“ヾ(＾。^*))((^Ｏ＾)vする相手”も、どうにかしようとすれば、どうにでもなる。それらは相性抜きでも成立するからだ。でも、毎日あたしのとなりで「うん、そうだね」と言ってくれる相手はどうにもならない。
くだらない会話をする相手ほど尊い者はないんだろうな。
だから、もし恋人ができたらいちばん最初に天気の話をしようと思う。