クリスマスイブ・・・の夜、結婚できない女子は大切な人と過ごした。
クリスマスは大切な人と過ごすと昔から相場が決まっているからね。とは言え、婚活勝利進行中によって婚活相手と過ごせるクリスマスイブでもなし・・・まーつまり、ちょっぴりロンリーなイブの日だった。
そもそも、クリスマスイブに彼氏と過ごせるような属性の女子は婚活なんぞしちゃいない。普通に自然に男子との交際ができて世間がクリスマスモードで揺らめいている時、ちゃんと世間に流れるロマンス色の〝流れ〟にのれてる女子は、放っておいてもいつしか結婚しているものだ。
で、大切な人というのは〝おともだち〟
よって、友人T&Aちゃん宅におじゃましたのである。
――おともだちのオタクへうかがうと、友人Tが今クリスマスディナーを製作中。
「今日のメニューはなんじゃらほい?」
「カブとサーモンのマリネだよーん」
「あとは?」
「アボカドとチキンのあえもの」
「あとは?」
「生ガキとイサキのアクアパッツア、ガーリックトースト」
「あとは?」
「アンチョビのパスタ、以上」
最近、太ってしまった私は相対的に食欲も増進している。大切な友人とクリスマスイブを楽しむ主役はイブの御馳走でした。
余談だが・・・
私のおねえちゃんは、このクリスマスイブを彼氏と過ごした模様。
おねえちゃんの彼氏は45歳、デブ、ちび、メガネなオヤジ。
初めは、いくら金持ちだからって、なんでこんなオヤジとつき合ってるんだ? と不思議でしょうがなかったが、最近なんとなくわかってきた。
おねえちゃんの隣にいるオヤジは、ちょっぴりかっこ良く見える。
一人でぼぉ〜っと立ってるとさえないオヤジなのに、おねえちゃんが隣にくると、きら〜ん☆お金持ちで、余裕のある、おじさまに変身。
そしておねえちゃんも最近、磨きがかかってきた。(オヤジの金で行ってるエステのおかげと思われる)
ふたりで楽しそうに香港豪遊の予定を立てている姿は、まるでわがまま姫様と、やさしい爺や。こんなカップルもありかもしれない。
私もおねえちゃんも、このクリスマスイブを大切な人と過ごせたようだ。