ああ結婚できない女、あたしの婚活相手は職場の先輩だ。
ってことは……毎日毎日婚活コンパに参加しているようなもの？ なぜなら、会社には毎日行くのだから、そこに婚活ターゲットがいて婚活パーティーのようにライバルはいないから。職場に結婚したい男がいるなんて、結婚できない女には最高に有利な条件だと思う。が、なかなか結婚できないのはなぜなんだろう？ 押しが足りぬか…あたし？こういうの婚活というか恋愛というのか微妙だけれど、あたしの場合、その人が好きというよりも、その人との結婚生活を妄想してるから、きっと社内婚活の相手が先輩社員ということになるんじゃないか。
だからあたしの婚活相手は職場の先輩なのだ。
そんななか…激ラブな婚活相手に食事に誘われた。
会社でみんないる前で、
「何食べたい？」
「おいしいもの。」
「週末しかあいてないけど大丈夫？」
「いつでも大丈夫です。」
「＆％＃＆＄＆＊”％＃”＆＊”％＆”〜＊？」（←解読不可能）
今までこっちから誘うのを我慢してきたかいがあった。誘うのと誘われるのとでは大きな差だ。たぶん誘い文句を1時間は考えたであろう。たどたどしい話し方で、でもとても丁寧に一生懸命に話す姿がかわいらしかった。
そうそう…冷静に書いてるけど本当は踊りたくなるぐらいうれしいのです。
このことを友人に言うとこうだった。
結婚できない婚活女子は盲目。
は？それ恋は盲目をもじっただけじゃんか…友人にぼそっと言われても、先輩への婚活度は落ちることのないあたしであった。
ちなみに、あたしの盲目度を書いておこう
モーモク【盲目】
（1）目があうとあたしに微笑んでるように見える
（2）彼が180cmにみえる
（3）すべてが不器用でかわいく見える
（4）激ラブの病
■解説■
（1）他の人に見せる顔と違うんだって。まじで。
（2）ホントはヒール履くとあたしのほうがでかい。
（3）完璧な男なんてつまんなぁ〜い。
（4）そのうちさめる。
友人と言えば、友人Cとは大学の頃からの友人だ。出会ってかれこれ10年近くになる。ちなみに“婚活相手落とせ大作戦”の特攻隊長。
（あたしの婚活相手は他の女子にも人気がある）
彼女は今、上場企業のエライ人だ。つまりあたしも上場企業の窓際女子なのである。さて、どんくらいエライかはあたしにはよくわからんが、“ボス”と呼ばれるに値する立場にいる。もちろん部下がまわりにたくさんいて、テキパキと仕切っている。が、会社では“結婚したいオーラ”は微妙に隠している。
そんな彼女に結婚できない話題を交わしたことがある。
そこで出たネタは容姿に関してだった。最近、目元のハリがなくなってきた。水もハジかなくなった。筋肉痛も忘れた頃にやってくる。
そういう話をしながら、歳をとってよかったことがあるか聞いてみた。
・怖いものがなくなった。
・いろいろなものを諦められるようになった。
・人にやさしくなった。
だそうな。悪くなったことはあえて聞かずにおいた。
たとえアイラインがヨレようと、若さを自慢できなくなろうと、筋肉痛の原因すら忘れようとも、歳をとるのも案外いいかもしれない。
ただ！結婚できないことを〝あきらめられるようになれば〟もう終わりだな…